- 2014.12.10 Wednesday
出会う前からMacを通して分かりあってたスティーブ・ジョブズ氏とジョナサン・アイブ氏。アイブ氏もMac以外のパソコンが苦手だった。
Happy Mac, Sad Mac / Patrick Haney
先日、ジョナサンアイブ氏もMac以外のパソコンが苦手だったという記事を見かけました。
マックに出会ってアップルで働くようになったきっかけ:Jony Ive | maclalala2
”「1980 年代、デザインスクール学生だったころは今考えてもゾッとします。こんなこともあったのです。テクノロジーを使うのに苦労すると、どういうわけか自分に問題があると考えてしまいます。食べ物がひどい味がしたら、ひどいのは食べ物だと思うのに・・・。それでコンピュータを使いこなすことのできなかった私は、自分が技術的に劣っているからだと考えました。ちょうど学期が終わるころ、私は Mac に出会いました。そしていくつかのことが分かったのです。まず自分は十分技術に長けていて、まったく悪いところはないのに、学校のコンピュータがひどい代物だったのだと。」”
自分の場合なんかは、初めてWIndowsパソコンを使った時に、周りから驚かれるくらい顔色悪くなりましたし、ガラケーというかPHSでなら普通にメールできてたのに、パソコンだとメールの文章もおかしくなるような、書きたいことや書くべきことがスラスラ書けないような感覚がありました。
今でこそ、Macで、思ったままをツラツラと、いつの間にか自然とタッチタイピングで書けるようになってたりしますけど、それもMacだからこそですね。
I love Mac! / Takashi(aes256)
さらにアイブ氏が初めて体験したことがあったそうです。
”「それだけでなくもっと大切なことを発見しました。自分の前に置かれたモノを通じて、それを作ったひとのことをはっきり感じることができたのです。彼らの持つ価値観、彼らを夢中にさせるもの、彼らが大切にしたもの、それを作った理由などを感じることができました。疑似体験を通じたコミュニケーション(vicarious communication)です。全然知らないこの会社を実にはっきりと感じることができました。これまでそんなことは一度もありませんでした。」”
1995年の失われたインタビューでも、ジョブズ氏は、Macの開発現場について、「とても文化的な雰囲気だった」と語ってましたし、「製品に思いを込めればそれが伝わると思う」と語ってました。
アイブ氏にはものの見事に伝わったんでしょうね。
1995年のインタビューの頃は、まだジョブズ氏とアイブ氏は出会ってなく、後にジョブズ氏がAppleに復活してからアイブ氏と出会って、直ぐに意気投合して、アイブ氏もMacが好きな理由が分かった、とジョブズ氏の自伝本で語ってたのを思い出します。
出会う前から製品を通して精神的に分かり合ってたという感じでしょうか。
その精神性こそが、Apple製品特有の魅力でしょうね。
ジョブズ氏のいかにも鋭い感じと、アイブ氏の調和的な感じが、うまくマッチして、機能的にも存在感的にも先進的でスマートで調和的なApple製品が生まれたんだろうなと、改めて思いましたね。
Mac for every student ? / luc legay