- 2015.04.13 Monday
新しい写真アプリでMacもiCloudフォトライブラリーに対応。Apertureユーザーにとってはどうなのかも気になるところ。
前回、iOS端末でiCloudフォトライブラリーを試してみた記事を書きました。
iPod Touch5をiOS8.3にアップデートして、iCloud フォトライブラリーを試してみて、ようやくちょっと良く分かりました。 | Creative Arts Showers's Blog
iOS端末でiCloudフォトライブラリーを使うと、容量を節約しながら、いつでも簡単にiCloud上の全ての写真にアクセスできるという良い点が目立つ印象でしたが、Macだとまたちょっと話が変わってくるかと思います。
今まではMacの写真管理ソフトはiPhotoでしたけど、今回のアップデートで、Macの写真ソフトは「写真」アプリに置き換えられて、iPhotoは使えないようですね。他のアプリでMacの写真にアクセスする時も、iPhotoは下のような表示になって選択できないようになってます。
他方、iPhotoの上位バージョンだったApertureの方はまだ使えます。
しかし、新しい写真アプリの登場によって、Apertureは開発が終了し、Mac AppStoreでの販売も終了となりました。
とりあえず、今のところは写真アプリとApertureは別個に共存は可能なようです。
そういうわけで、試しに新しい写真アプリもちょっと使ってみました。
ライブラリの選択をする必要があるんですけど、今回は無料の5GBの範囲内で手軽にiCloud フォトライブラリーを体験したかっんで、新規作成を選択しました。
iOS端末同様、Macの写真アプリでも、iCloudフォトライブラリーとフォトストリームと写真共有を個別にオンオフの選択ができるようです。
自分の場合は、先にiPod Touchの写真3.6GB分をiCloudフォトライブラリーにアップロードしてあったので、MacでiCloudフォトライブラリーをオンにしたら、iCloudフォトライブラリーの写真の一覧のサムネイルが徐々に表示されました。
ちなみに、デフォルトではサイドバーは表示されませんが、メニューバーの表示の項目から表示させることができます。
iCloudフォトライブラリー内の写真は、Macにオリジナルの写真をす全てダウンロードすることもできるようです。今回はお試しなのでしませんでしたが。
それと、今回はお試しなので、5GBの容量を意識して、フォトストリームはオフにしておきました。他の端末からフォトストリーム経由で流入してiCloudフォトライブラリーにアップされていかないように。
写真を選択して、右上の編集ボタンを押すと、下のような表示になります。
iPhoneやiPadとの統一感を感じますし、MacのiPhotoの代わりとしては、まぁ良いんじゃないかなと思いました。
ただ、問題は、Apertureの開発も終了になる点なんですよね。
Apertureを愛用してきた人からすると、新しい写真アプリは物足りない面もあるんじゃないかなという感じしますね。自分なんかは、それ程写真編集とかもしないんですけど、気になったのでちょっと調べてみたら、やはり物足りないという意見は見かけますね。
OS X YosemiteにアップデートしたらAperture終了PhotosがダメダメなのでLightroomに移行決意しました - karaage. [からあげ]
しかも、もっと深刻なのが、Mountain LionからのアップデートではYosemiteでAperture自体を使えなくなってしまったとのこと。Mac Appストアに存在しなくなってしまったから。
〜<追記>この後、修理したMacBookAirが戻ってきて、初期状態のOS X LionからYosemiteにアップグレードしたので、試してみました。たしかに、MacAppStoreからはもうApertureをダウンロードできないですが、購入履歴からは普通にダウンロードしてインストールして使うことができました。
<さらに追記(2015/06/21)>Mac miniの方もYosemiteにアップデートしたら、やはりApertureも開けなくなってました。バージョンが3.5だからという理由で。Appstoreの履歴からもApertureには「開く」ボタンがあるだけで、しかし開けないという状態でした。
仕方ないので、既にYosemiteにアップデートしてたMac Bookの方のAperture(バージョン3.6)をMac miniの方に移行したら開いて使えました。特にライブラリの移行もしてないんですけど、以前のデータもそのままで使えました。まるでアップデートしただけのような形で使えました。
さらにそもそも何が問題だったのか忘れてきたので、もう一度上記のサイトを見たら追記があって、Yosemiteにアップデートしてもあpertureを使える方法が書いてありました。そのままじゃアップデートできないから、一度アンインストールして、Appstoreからも一度サインアウトしてサインインし直して、購入履歴からダウンロードする、、、ということのようですね。
経験上も納得です。
OS X YosemiteでApertureとiPhotoが起動しないバグの解決方法 - karaage. [からあげ]
<追記終わり>
これは、自分も問題なんですよね。あるアプリの不具合のせいで、写真を全て保管する母艦であるMac miniの方はまだMavericksのままなんで、同じようにYosemiteにアップデートしたら、Apertureが使えないという事態になりそうな訳です。
編集はいざとなれば書き出して他のアプリで行えば良いですけど、管理の面においてもApetureは結構便利だったんですよね。人それぞれの使い道によって感じ方は違うでしょうけど、Apertureには、写真に星三つみたいにレートを付ける機能もありましたし、サムネイル上の写真のメタデータを表示する機能もあって結構便利でした。
自動で生成される月単位の「プロジェクト」とかも便利だなと思ってたんですよね。他のアプリなんかで開く時も、割と探しやすかったですし。やはり無意識に月単位で意識したり記憶してたりしますしね。
それに対して、新しい「写真」アプリでは、 Collectionsの項目における期間による区切りが「3月10日から4月3日」みたいに余裕で月をまたいでて、思考が止まるというか、他のアプリから開く時に、選択しづらいんですよね。Yearsという項目でざっくり一年分では整理されてるんですけど。1年分全て見て選択もあり得ない話で。
これでは、Mac miniの方をYosemiteにアップデートできない事態になってしまった感があります。
Evernoteだって、月別にさりげなく区切りあるんで、月別の区切りもやはり欲しい感じはします。
まぁ、「写真」アプリの方も、「スマートアルバム」という形で、期間を指定してアルバムを作ったりすることは可能なんですけどね。以前よりも手間がちょっと増えるなと。
あと、iPhoto同様に、ライブラリの切り替えはできるようですけど、iCloudフォトライブラリを使えるのは一つのライブラリだけのようです。iCloud フォトライブラリにアップしない予定の写真は、ライブラリを分ける、という使い道もあるかもしれません。
ライブラリの新規作成や選択をするには、アプリ利用開始時に、optionボタンをおしながらアイコンをクリックするだけです。Apertureだと、アプリを終了せずにライブラリを切り替えることもできたんですけどね。
「写真」アプリの方も今後もアップデートがあるでしょうから、色々改善されてくことは期待してます。
さて、この新しい写真アプリとiCloudフォトライブラリーについてですけど、Macに保存されてる写真の容量がすでに膨大で、月額の料金が気になる人や、Aperture並みの細かい機能が 無いと嫌だという人にとっては、ちょっとイマイチに感じられるかもしれません。
それに対して、そこまで大容量の写真を保有してないとか、金は問題ないとか、そこまで細かい編集もする予定が無い人には、手軽にどのデバイスからでも全写真にアクセスして思い出に浸ったり、編集したり、手軽に共有したりすることができて、割と魅力的な面もあるかなと思います。
FlickrやGoogle+は、iCloudフォトライブラリー程の一覧性は無いんで、保存したら基本的にそれっきり、ってことが結構あると思うんですよね。バックアップ用としては良いんですけど。
Flickr用のFlick Stackr等のiOSアプリもありますけど、やはり一覧性には限界を感じます。きちんとアルバムで整理して、各アルバムにダイレクトにアクセスする形じゃないと、昔の写真にたどり着くには結構時間かかると思います。
それに比べると、iCloudフォトライブラリーはアルバムで整理をしなくても、何年分もの写真を素早く一覧出来るのが印象的です。
ですから、写真見るのが好きで、昔の写真にも手軽にアクセスしたいけど、アルバム作成とかは面倒、という人には結構良いサービスなんではないでしょうか。Flickr等のクラウドにもアップしてない人も意外と多いでしょうから、今までパソコンに眠ってた写真が蘇るかもしれません。
今後iCloud フォトライブラリーユーザーがどれくらい増えていくのか、ちょっと興味あるところです。
- Mac
- 20:29
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- by watarai9