パズルとドア

「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」

 

最近、「イシューからはじめよ」という本を読みました。

 

 

この本の著者は、マッキンゼー出身のコンサルタントであり、東大大学院やイエール大学卒の脳科学の研究者であり、マーケターであり、ヤフーの執行役員という凄い経歴の方で、この本では、「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」のトリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法を伝授してくれます。

 

本の中でも、脳科学的な記述があって、面白いです。例えば、、

 

"脳は「なだらかな違い」を認識することができず、何らかの「異質、あるいは不連続な差分」だけを認識する"  

脳神経系では「2つ以上の意味が重なりつながったとき」と「理解したとき」は本質的に区別できないのだ。(中略)すなわち「理解するとは情報をつなぐこと」という意味だ”

という認識から、具体的に相手にどう伝達したら良いかなどを教えてくれます。 

 

以下、この本の目次です。この記事では、一番最初の部分についてだけ触れます。

 

はじめに 優れた知的生産に共通すること
■序章 この本の考え方―脱「犬の道」
■第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
■第2章 仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
■第3章 仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする
■第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める
■第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる
おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう

 

「イシュー」から始める

 

デスク

 

この本では、タイトル通り、「イシューから始める」ことをとても重要視してます。

 

ここでいう「イシュー」とは、なんとなく気になる問題というレベルのものではなく、本質的に重要で解決可能で、解決する価値のある問題ということを指しています。   

 

研究の世界でも、問題とは思われてるがまだ解決できないものがあるそうで、そういうことを研究のテーマにしないことも重要だそうです。

 

作者は、この「イシュー」を見極めることなく、根性や労働時間だけで一心不乱に生産性を上げようとすることを「犬の道」と呼び、それを避けるようにと指摘しています。

 

"僕がこれまでに見てきた「圧倒的に生産性の高い人」にひとつ共通していることがある。それは、彼らが「ひとつのことをやるスピードが10倍、20倍と速いわけではない」ということだ。"

"実際のところ、「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことがカギなのだ"

"世の中にある「問題かもしれない」と言われていることのほとんどは、実はビジネス・研究上で本当に取り組む必要のある問題ではない。世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ "

"問題はまず「解く」ものと考えがちだが、まずすべきは本当に解くべき問題、すなわちイシューを「見極める」ことだ"

"まず、徹底してビジネス・研究活動の対象を意味のあること、つまりは「イシュー度」の高い問題に絞る"

"一見イシューのように見えても、その局面で答えを出す必要のないもの、答えを出すべきでないものは多い。「イシューらしいもの」が見えるたびに、「本当に今それに答えを出さなくてはならないのか」「本当にそこから答えを出すべきなのか」と立ち返って考える。これで、あとあと「あれは無理してやる必要がなかった」と後悔するようなムダな作業を減らすことができる"

絞り込まれたなかで特に「イシュー度」の高い問題から手をつける。この場合、「解きやすさ」「取り組みやすさ」といった要因に惑わされてはならない。あくまで「イシュー度」の高い問題からはじめる

 

よいイシューの3条件としては、

  1. 本質的な選択肢である(「右なのか左なのか」というその結論によって大きく意味合いが変わるもの)
  2. 深い仮説がある(答えを出すべきイシューを仮説を含めて明確にすることで、ムダな作業が大きく減る。)
  3. 答えを出せる(「答えが出せる見込みがほとんどない問題」があることを事実として認識し、そこに時間を割かないことが重要)

 

という条件が挙げられています。  

 

また、イシューというのは誰にとっても共通というようなものではなく、ある人にとってイシューであってもほかの人にとってはイシューではない、ということもいくらでもあるそうです。誰にでも当てはまるようなことなら、まだ「イシュー」としての絞り込みが甘い疑いがあるそうです。

 

この本では、イシューの見極めから、大きなイシューをサブイシューに分解して解決していき、それを分かりやすく伝えて、聞いた人に実際に動いてもらうような伝達方法まで書かれていますので、気になる方は読んでみてください。  

 

「イシュー」とスピリチュアル

 

水の波紋

 

この本を読んで、自分も改めて「本当に大事なことにだけ取り掛かろう、あれこれやる人一倍の体力もないし。」と思ったんですが、スピリチュアルなことを仕事としているこちらとしては、経験上、この「イシュー」がスピリチュアルな世界でいうところの「エネルギー」である場合もあるとも感じるんですよね。  

 

自分自身、このエネルギーの問題を改善をしなかったら、他のどんな問題解決のための努力をしても努力に見合った成果を得られなかっただろうと思います。それだけ、重要で本質的な問題すなわち「イシュー」だと言えるのではないかと思うわけです。

 

エネルギーの良し悪しで、全然変わってきてしまう現実が多々ありますからね。自分自身の心身の状態が変わりますし、周囲との関係性も変わりますし、未来も変わるでしょうし。 

 

人間にとっての見えないエネルギーの重要性。心身の健康、美容、運気、性格、気分、相性、素質、適性、やる気、ひらめき、信仰等、広範に関係・影響あり。 |
以前から、人間のエネルギーに関していくつか記事を書いてきました。 準静電界〜人とか物とかが発してるとされる電気の話〜 | Creative Arts Showers's Blog 人間にとっての「静か...

 

エネルギー的な問題というのは、良いイシューの3条件のうちの1の物事を左右するほどの本質性はありますし、3の解決可能性もあります。2の仮説については、知的生産の取り組みの話じゃないので、仮説を立てて検証、、、というサイクルは特に要らなくて、むしろダイレクトに問題の原因を感じて解決すれば良いのがスピリチュアルの世界かと思います。  

 

スピリチュアルな取り組みの中での「イシュー」度

 

ダーツの的の中心に刺さった矢

 

ただ、スピリチュアルの世界でも、この「イシュー」から離れてるケースがあると思うんですよね。 

 

ヒーリングで大して効果がないケースというのは、要するにクライアントのイシューである根本的に大事な問題について解決していないか、根本的に問題となってる深い領域まで届かないか、のどちらかのケースが多いと思います。  

 

あと例えば、なんかスピリチュアルな能力が身につきますよ、みたいなコースがあって、みんな同じコースを受講して、結果的に変なものがよく見えるようになった、、、みたいなことが起こったり、なんかも起こりうるんですよね。。。  

 

幸せになりたいのか、霊能力とかサイキック能力が欲しいのか、では結構話が変わってくるんですよね。。  

霊能力あっても、人一倍大変なこともあって、必ずしもより幸せになるとは限らないですからね。。  

 

スピリチュアルで危険を回避し、安全に生活に活かしていくために必要な前提知識。サイキック的な能力推しの危険性について。 |
   今までは、割と、スピリチュアルというものを全否定する立場に対して、経験上そうは思わないというような記事を書いてきた記憶があるんですが、 今回は、スピリチュアルでも問題あるようなケースについて、そ...

 

案外、スピリチュアルに興味を持っても、逆に色々な知識とかに振り回されて余計頭こんがらがったり、スピリチュアル業界も良いエネルギーばかりじゃないですから、エネルギー的な問題が逆に増えちゃうケースもあると思います。 

 

スピ的な視点からのアドバイスも問題解決や状況改善のためにはピントがズレてたりするケースもあると思います。

 

そういうことでは、「イシューから始める」というスタンスとはちょっとズレると思うんですよね。。

 

本来あまり決定的に重要じゃない霊能力とかおかしなアドバイスに振り回されて、さらに問題増えました、、、的な。 

 

この「イシューからはじめよ」の本でも、イシューを見極めないで色々なことに取り組んで、やがて脱線して行ったりまとまりがつかなくなることもとても問題視してるんですよね。    

 

スピリチュアルなテーマが「イシュー」なケース

 

海中へ

 

上に書いたように、なんとなくスピリチュアル業界とかに振り回されるというのは良くないと思うんですが、目指してる本当の状況はどういうものかがある程度明確になってて、そのために解決すべき問題がスピリチュアルで解決できるという場合には、スピリチュアルはとても有効だと思いますし、自分自身にとってもとても有効でした。  

 

病院でも心理学でも解決できないような、理解され難いエネルギー的な問題をスピリチュアルによって改善することに集中して取り組み、成果を上げてきたという話。 |
 今、Creative Arts Showersとしての活動をしてますが、なんでこの活動をしてきたかという理由を改めて書いておきたいと思います。なんというか、最近大きな区切りのタイミングなようで、変容...

 

スピリチュアルじゃないと解決できない問題については、そりゃ当然スピリチュアルで解決するしかないでしょうし、逆にそういう問題がない人にとっては、この俗世で生きていく上では、スピリチュアルは「イシュー」ではないとも言えるのかもしれません。  

人によって、「イシュー」は違うようですからね。 

 

頭で考えれば解決する問題ばかりを扱うケースでは、スピリチュアルとかは関係ないということは実際にあるでしょうね。。。(もちろん、知的生産の過程において「イシュー」の見極めが大事になるということですけども。) 

 

ただ、だいたい人間に誰しもつきまとう大きな悩みって、対人関係と健康だと思うんですが、その両者にスピリチュアルなエネルギーというのは、結構大きく関係していて「イシュー」のケースもあるということをまだ知らないという人達もいるのかなとも思います。  

そういう意味では、マインドフルネスブームとか良いと思いますね。  

 

瞑想の効果の科学的な検証が進み、「マインドフルネス革命」の兆しが現れてるとのこと。企業から教育現場まで、社会全般に良い効果があると思います。 |
 以前、NHKの連続ドラマの音楽を制作してテレビに出てた人が、「変な話ですけど、瞑想とかしてます。」と言ってたのを覚えてます。 「変な話ですけど」 みたいな前置きが付くんですよね、世間向け的には。 連...

 

エネルギー的な問題があったまま、色々と頑張ってもあまり上手くいかないケースとか、エネルギー的な問題を根本的に解決した方が、スッ〜と上手くいったり人生や日々の満足度も高まることもあることは間違いないと思います。 

 

こちらは、この世で生きやすくなり、幸せ感も増す方向性で、ピンポイントで問題となってるエネルギーを特定して、その対策を深いレベルから行うことは得意だとは思います。 

 

漫然と誰にでも同じようなヒーリングをするみたいなことではなく、クライアントの「イシュー」と言えるような問題となってるエネルギーの発見と深い部分からの改善が得意という感じでしょうか。  

 

その分、効果が出るのも早かったりするかと思います。 

 

C.A.Sの遠隔ヒーリングセッションのエネルギーワークの独自性と効果について。過去の経緯や最近の体験談を交えて。 |
 C.A.Sの遠隔ヒーリングセッションの特徴については、前回のも含めて過去に何度か書いてきました。 C.A.Sの遠隔ヒーリングセッションの特徴。エネルギーの質とエネルギーワークの方法のオリジナル性につ...

 

今後も、常に本質的に重要な問題の根本的な解決に焦点を合わせて、効率的に日々成長していけたらなと思います。 

 

Creative Arts Showers (HP)

 

 

Comment





   

Calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
follow us in feedly

Profile

筆者説明文pc.jpg

Link

persimage 6のコピー.jpg


お勧め記事

《幸福度調査1位》幸せ大国デンマークの幸せの素「ヒュッゲ」を日本での生活でも増やしていきたいという話。 (2014.08.27)

スピリチュアルなセッションでも効果がイマイチだったり、嫌な思いをするケースもある原因について。 (2017/06/07)

神殿の神官系と街中の魔法使い系とか霊能者系、サイキッカー系のタイプや出来ることは実はかなり違うという話。

スピリチュアルで危険を回避し、安全に生活に活かしていくために必要な前提知識。サイキック的な能力推しの危険性について。 (2017.05.05 )

才能とか素質とか天才性は、結局どれだけその分野について努力できるかがかなり重要な判断基準だと思った件。 (2015/10/12)

現実的な成功法則とスピリチュアルの関係。引き寄せの法則の信憑性についても。 (2016/06/12)

瞑想の効果の科学的な検証が進み、「マインドフルネス革命」の兆しが現れてるとのこと。企業にも、教育にも、社会にも良い効果があると思います(2015/11/1)7)

人間にとっての「静かな」方のエネルギー(ハワイで言えばマナ)の重要性について (2015/06.04)

パソコン嫌いだった自分が、Macで苦手意識を克服した後、初めてMacでドヤ顔の意味が分かった時。 (2014.08.30)

スティーブ・ジョブズ氏がAppleを追放されたことで生まれたもの達、そして変わった世界。 (2014.12.04)

Appleのジョナサンアイブのエリートな凄さが良く分かる本「ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー」読みました。(2015.01.13 )

ブログ第三章に突入中。やはりMacでブログ書くなら超有名ブログエディタアプリMarsEditは必須だなと振り返るこの半年。(2015/02/17)

Airmail2.0  Macの優良メールアプリがYosemite対応。通知センターウィジェットは便利。アカウントも引継ぎ可能。細かい変更点では最初戸惑った点も。 (2014/10/27)

役者さんが語る空気(エネルギー)(2014/06/18)

準静電界ー人とか物とかが発してるとされる電気の話ー (2014.10.14)

スピリチュアルじゃないと改善・解決しない問題もある。限られた一部のヒーリングじゃないと改善・解決しない問題もある。 (2016/11/06)

「エネルギーバンパイア」で検索したら特徴とか対策とかの記事が凄い数出てくる件。 (2015/01/09)

人間にとっての見えないエネルギーの重要性。心身の健康、運気、性格、気分、相性、素質、適性、やる気、信仰等、広範に関係・影響。(2015/09/14)

(遠隔)ヒーリングの存在意義とか効果やヒーラーの素質などについて。 (2015/04/21)

コテコテ系ではなく、分かり難いスピリチュアル。透明感重視。その方が俗世にも良い影響も及ぼしやすいのではとも思ったり。(2016/01/07)

エネルギーワークと脳と人間の変化の関係。脳科学的に人間が変わるのは簡単じゃない前提での、エネルギーワークの特異な効果や意味について。 (2016/07/21)

願望実現・目的実現のために、スピリチュアル×コーチング。深くから且つ現実的に前進可能。 (2017/02/11)

《レビュー》WiMAX2+ Speed Wi-Fi NEXT WX01 実速度大幅アップ。5GHz帯を利用できる点が評価高し。(2015/03/20)

Selected Entry

Mobile

qrcode

Archive

Comment

  • 第6チャクラと第7チャクラの違いのお話。サイキッカーや霊能者と神官系の違い。
  • 「上から下への物語」は続き、、大きな変容浄化と好転反応を経て、「地上的」を通り越し「地中的」になりました。
    HM
  • Things3が、Apple製品専用アプリならではの、素晴らしいタスク管理アプリだった!
    watarai
  • Things3が、Apple製品専用アプリならではの、素晴らしいタスク管理アプリだった!
    後藤
  • Macアプリ Airmail  Macの優良メールアプリがYosemite以降にも対応。通知センターウィジェットは便利。アカウントも引継ぎ可能。(追記) El CapitanのSplit Screenにも対応。
    watarai
  • Macアプリ Airmail  Macの優良メールアプリがYosemite以降にも対応。通知センターウィジェットは便利。アカウントも引継ぎ可能。(追記) El CapitanのSplit Screenにも対応。
    mona

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM