- 2017.10.28 Saturday
本質的な問題を優先的に見極めて解決する重要性とスピリチュアル・ヒーリング
本の中でも、脳科学的な記述があって、面白いです。例えば、、
"脳は「なだらかな違い」を認識することができず、何らかの「異質、あるいは不連続な差分」だけを認識する"
脳神経系では「2つ以上の意味が重なりつながったとき」と「理解したとき」は本質的に区別できないのだ。(中略)すなわち「理解するとは情報をつなぐこと」という意味だ”
という認識から、具体的に相手にどう伝達したら良いかなどを教えてくれます。
以下、この本の目次です。この記事では、一番最初の部分についてだけ触れます。
はじめに 優れた知的生産に共通すること
■序章 この本の考え方―脱「犬の道」
■第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
■第2章 仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
■第3章 仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする
■第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める
■第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる
おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう
この本では、タイトル通り、「イシューから始める」ことをとても重要視してます。
ここでいう「イシュー」とは、なんとなく気になる問題というレベルのものではなく、本質的に重要で解決可能で、解決する価値のある問題ということを指しています。
研究の世界でも、問題とは思われてるがまだ解決できないものがあるそうで、そういうことを研究のテーマにしないことも重要だそうです。
作者は、この「イシュー」を見極めることなく、根性や労働時間だけで一心不乱に生産性を上げようとすることを「犬の道」と呼び、それを避けるようにと指摘しています。
"僕がこれまでに見てきた「圧倒的に生産性の高い人」にひとつ共通していることがある。それは、彼らが「ひとつのことをやるスピードが10倍、20倍と速いわけではない」ということだ。"
"実際のところ、「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことがカギなのだ"
"世の中にある「問題かもしれない」と言われていることのほとんどは、実はビジネス・研究上で本当に取り組む必要のある問題ではない。世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ "
"問題はまず「解く」ものと考えがちだが、まずすべきは本当に解くべき問題、すなわちイシューを「見極める」ことだ"
"まず、徹底してビジネス・研究活動の対象を意味のあること、つまりは「イシュー度」の高い問題に絞る"
"一見イシューのように見えても、その局面で答えを出す必要のないもの、答えを出すべきでないものは多い。「イシューらしいもの」が見えるたびに、「本当に今それに答えを出さなくてはならないのか」「本当にそこから答えを出すべきなのか」と立ち返って考える。これで、あとあと「あれは無理してやる必要がなかった」と後悔するようなムダな作業を減らすことができる"
絞り込まれたなかで特に「イシュー度」の高い問題から手をつける。この場合、「解きやすさ」「取り組みやすさ」といった要因に惑わされてはならない。あくまで「イシュー度」の高い問題からはじめる
よいイシューの3条件としては、
- 本質的な選択肢である(「右なのか左なのか」というその結論によって大きく意味合いが変わるもの)
- 深い仮説がある(答えを出すべきイシューを仮説を含めて明確にすることで、ムダな作業が大きく減る。)
- 答えを出せる(「答えが出せる見込みがほとんどない問題」があることを事実として認識し、そこに時間を割かないことが重要)
という条件が挙げられています。
また、イシューというのは誰にとっても共通というようなものではなく、ある人にとってイシューであってもほかの人にとってはイシューではない、ということもいくらでもあるそうです。誰にでも当てはまるようなことなら、まだ「イシュー」としての絞り込みが甘い疑いがあるそうです。
この本では、イシューの見極めから、大きなイシューをサブイシューに分解して解決していき、それを分かりやすく伝えて、聞いた人に実際に動いてもらうような伝達方法まで書かれていますので、気になる方は読んでみてください。
この本を読んで、自分も改めて「本当に大事なことにだけ取り掛かろう、あれこれやる人一倍の体力もないし。」と思ったんですが、スピリチュアルなことを仕事としているこちらとしては、経験上、この「イシュー」がスピリチュアルな世界でいうところの「エネルギー」である場合もあるとも感じるんですよね。
自分自身、このエネルギーの問題を改善をしなかったら、他のどんな問題解決のための努力をしても努力に見合った成果を得られなかっただろうと思います。それだけ、重要で本質的な問題すなわち「イシュー」だと言えるのではないかと思うわけです。
エネルギーの良し悪しで、全然変わってきてしまう現実が多々ありますからね。自分自身の心身の状態が変わりますし、周囲との関係性も変わりますし、未来も変わるでしょうし。
以前から、人間のエネルギーに関していくつか記事を書いてきました。 準静電界〜人とか物とかが発してるとされる電気の話〜 | Creative Arts Showers's Blog 人間にとっての「静か...
エネルギー的な問題というのは、良いイシューの3条件のうちの1の物事を左右するほどの本質性はありますし、3の解決可能性もあります。2の仮説については、知的生産の取り組みの話じゃないので、仮説を立てて検証、、、というサイクルは特に要らなくて、むしろダイレクトに問題の原因を感じて解決すれば良いのがスピリチュアルの世界かと思います。
ただ、スピリチュアルの世界でも、この「イシュー」から離れてるケースがあると思うんですよね。
ヒーリングで大して効果がないケースというのは、要するにクライアントのイシューである根本的に大事な問題について解決していないか、根本的に問題となってる深い領域まで届かないか、のどちらかのケースが多いと思います。
あと例えば、なんかスピリチュアルな能力が身につきますよ、みたいなコースがあって、みんな同じコースを受講して、結果的に変なものがよく見えるようになった、、、みたいなことが起こったり、なんかも起こりうるんですよね。。。
幸せになりたいのか、霊能力とかサイキック能力が欲しいのか、では結構話が変わってくるんですよね。。
霊能力あっても、人一倍大変なこともあって、必ずしもより幸せになるとは限らないですからね。。
今までは、割と、スピリチュアルというものを全否定する立場に対して、経験上そうは思わないというような記事を書いてきた記憶があるんですが、 今回は、スピリチュアルでも問題あるようなケースについて、そ...
案外、スピリチュアルに興味を持っても、逆に色々な知識とかに振り回されて余計頭こんがらがったり、スピリチュアル業界も良いエネルギーばかりじゃないですから、エネルギー的な問題が逆に増えちゃうケースもあると思います。
スピ的な視点からのアドバイスも問題解決や状況改善のためにはピントがズレてたりするケースもあると思います。
そういうことでは、「イシューから始める」というスタンスとはちょっとズレると思うんですよね。。
本来あまり決定的に重要じゃない霊能力とかおかしなアドバイスに振り回されて、さらに問題増えました、、、的な。
この「イシューからはじめよ」の本でも、イシューを見極めないで色々なことに取り組んで、やがて脱線して行ったりまとまりがつかなくなることもとても問題視してるんですよね。
上に書いたように、なんとなくスピリチュアル業界とかに振り回されるというのは良くないと思うんですが、目指してる本当の状況はどういうものかがある程度明確になってて、そのために解決すべき問題がスピリチュアルで解決できるという場合には、スピリチュアルはとても有効だと思いますし、自分自身にとってもとても有効でした。
今、Creative Arts Showersとしての活動をしてますが、なんでこの活動をしてきたかという理由を改めて書いておきたいと思います。なんというか、最近大きな区切りのタイミングなようで、変容...
スピリチュアルじゃないと解決できない問題については、そりゃ当然スピリチュアルで解決するしかないでしょうし、逆にそういう問題がない人にとっては、この俗世で生きていく上では、スピリチュアルは「イシュー」ではないとも言えるのかもしれません。
人によって、「イシュー」は違うようですからね。
頭で考えれば解決する問題ばかりを扱うケースでは、スピリチュアルとかは関係ないということは実際にあるでしょうね。。。(もちろん、知的生産の過程において「イシュー」の見極めが大事になるということですけども。)
ただ、だいたい人間に誰しもつきまとう大きな悩みって、対人関係と健康だと思うんですが、その両者にスピリチュアルなエネルギーというのは、結構大きく関係していて「イシュー」のケースもあるということをまだ知らないという人達もいるのかなとも思います。
そういう意味では、マインドフルネスブームとか良いと思いますね。
以前、NHKの連続ドラマの音楽を制作してテレビに出てた人が、「変な話ですけど、瞑想とかしてます。」と言ってたのを覚えてます。 「変な話ですけど」 みたいな前置きが付くんですよね、世間向け的には。 連...
エネルギー的な問題があったまま、色々と頑張ってもあまり上手くいかないケースとか、エネルギー的な問題を根本的に解決した方が、スッ〜と上手くいったり人生や日々の満足度も高まることもあることは間違いないと思います。
こちらは、この世で生きやすくなり、幸せ感も増す方向性で、ピンポイントで問題となってるエネルギーを特定して、その対策を深いレベルから行うことは得意だとは思います。
漫然と誰にでも同じようなヒーリングをするみたいなことではなく、クライアントの「イシュー」と言えるような問題となってるエネルギーの発見と深い部分からの改善が得意という感じでしょうか。
その分、効果が出るのも早かったりするかと思います。
C.A.Sの遠隔ヒーリングセッションの特徴については、前回のも含めて過去に何度か書いてきました。 C.A.Sの遠隔ヒーリングセッションの特徴。エネルギーの質とエネルギーワークの方法のオリジナル性につ...
今後も、常に本質的に重要な問題の根本的な解決に焦点を合わせて、効率的に日々成長していけたらなと思います。
- スピリチュアル
- 20:41
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- by watarai9