- 2018.05.05 Saturday
初めてiMac27インチ(2017)を使ってみて感じた「良い点」や「気になった点」について
前回の記事で、今まで5年ほど、13インチのMac Book Proをメインに使ってきて、割と満足していたのに、27インチのiMacを買うに至ったことについて書きました。
今回は、実際にiMacが届いてから感じたことについて書いていきたいと思います。
まず、前回の記事でも書いたんですけども、今回のiMacの購入は、衝動買いの逆パターンだったんですよね。つまり、店頭で見た時は、「馬鹿でかいなぁ、買わないだろう」と思ったのに、後で色々考えて、サイズも計算したら「ギリギリ今の机に置けるなぁ」ということで買うに至った訳です。。。
ただ、実際計算通りに収まるかということと、もう一つ心配だったのが「重さ」ですね。。机に持ち上げんのか、、、、と。そんな訳で、実物が届くまでは、ちょっと色々不安もあったんですが、実際に届いてみたら、「想像以上に大きくて笑えた」という感じでした。何せ、箱は商品以上のサイズで届きますから。iPadの箱との比較で、どれだけ大きいか伝わるでしょうか。。
大きさの衝撃のあまり、やはり写真を撮ってしまいました。。
そういうことで、一応、まずは開封の儀ということで。
普通に上から開けていくと、悩むことなく、どうすれば良いか分かるようになっていました。
キーボード類の入った箱が出てきました。
発砲スチロールが収納の役割も果たしていて、小物もしまってあるんですね。
本体を箱から取り出すのは、とても分かりやすいんですが、この後本体を持ち上げるときに、重さに加えて、画面が簡単に上下に動いてグラつくので、ちょっと怖くなりますし、この瞬間に一番、「あぁなんて買い物をしてしまったんだろう、、」と、少しだけ思いました。。まぁ慣れたら、片手はスタンドの部分を持てば、女性でも持ち上げられると思います。
無事に持ち上げた後は、単にケーブルを一本背中に挿せば、もう使えてしまいます。
それでは以下、実際に使ってみて、良かった点を書いてみたいと思います。
まず、とにかく5Kの液晶画面の綺麗さが凄いです。もう、この点が何と言ってもこの27インチiMacの一番の良さだと思います。
初めてiPadがRetina displayになった時も、店頭で見て、これは凄いと思った記憶があるんですけども、今回は何せ27インチという大画面で、くっきりハッキリと文字やアイコンが見えるんですから、iPadの時の感動以上のものが当然ありました。
そして、今まで通りの通常の用途で使ってる時以上に更に感動したのが、5K以上のサイズの自然の風景の写真をフルスクリーンで見た時ですね。
もう、「現地で」「生で」「肉眼で」絶景を見てるかのような錯覚を覚えて、なんか細胞が騙されて感動しちゃってるのを感じるんですよね。
これは、写真が5K以上のサイズじゃないと無理で、横2500ピクセルくらいの画像だと、拡大するとちょっと所々ボヤけた感じに気づくんで、普通に「液晶画面で写真を見てる」くらいの感覚なんですけど、5K以上の写真だと、本当にくっきりハッキリと映ってるので、某和製ホラーのリ○グの○子さんの逆バージョンで、自分から大きな液晶の中を入って行って、現地の風景に入り込めそうな錯覚を覚えます。
あるいは、綺麗な森林の写真を見ると、「画面を通り越して酸素が来るんじゃないか」という錯覚を覚えます。
そういう訳で、最近では5K以上の綺麗な自然の風景を集めて、スライドショーにして眺めるという趣味が一つ増えました。個人で使う分には自由にダウンロードできるサイトがいくつかあるので、今後も良い写真増えないかなと期待しているところです。
写真に関しては、今もApertureを使ってるんですけど、スライドショーも簡単に満足の行くものが作れて満足してます。
ほんと、フルスクリーンにして5Kの絶景を見ると、「生きてて良かった」というレベルの感動を覚えることがあります、笑。
逆に、この点について、そこまで感動しないタイプの場合は、そこまで5K液晶に拘る必要もないかもなぁという気もします。
たまに、5Kの液晶について、最初は感動するけどすぐ慣れる、なんて意見も目にしますが、、アイコンやフォントの綺麗さとかだけ意識してるのは勿体無いなと思いますね。iMac5Kが気になる人は、是非店頭でサイズの大きな綺麗な写真をフルスクリーンで見てみてください。
こちらは、事前にその点をあまりよく確認しないで、実機を使っているうちになんとなく流れで、5K以上のサイズの大きい写真を試しに見てみて、細胞が反応するレベルで一番感動したんですが、当然にAppleもディスプレイの性能については強調してますよね、そりゃ。。。。
これまで以上に明るく。これまで以上に多くの色を。新しいiMacでは、Retinaディスプレイが一段と鮮やかに活躍します。10億の色と500ニトの輝度がまったく新しい視野をもたらすので、グラフィックスが画面から飛び出してくるように感じられます。ピクセル密度があまりに高いため、あなたにはピクセルが一つも見えないでしょう。
次は、やはり性能ですね。
こちらは多少3D的な動きのある動画編集をするので、やはりある程度性能の高いMacを求めていました。
以前、2コアのHDDのみの竹モデルのMac miniを使ってた時に、ちょっと3Dの動きのある動画を書き出してみようと思ったら、メモリーリークという症状が出て、メモリーがパンパンになってフリーズ状態になってしまったという経験もあります。
ですから、ディスクへのメモリースワップも考慮に入れて、転送速度の速いSSDを搭載(フュージョンドライブも可)していて、CPUのマルチスコアの数値も高いものを欲していて、コストパフォーマンス面で優れているこのiMacを購入するに至った訳です。購入する前は、上に書いたように5Kの液晶にはそこまで拘りなくて、むしろこの動画編集における性能を求めていました。
今まではMac mini 2012のクアッドコアモデルを使っていて、CPUのマルチスコアも1万を超える性能ですから、フルHD(1080P)の動画作成に関しては問題を感じたこと無かったんですけど、4Kの動画を編集しようとしたら、編集段階からずっとファンが回ってたんですよね。。別に回っても良いんですけど、フルHD(1080P)の時は書き出しをする以前からずっとファンが回っていた記憶が無かったので、4K動画の編集は、やはりちょっと重い作業なんだな、、とは感じました。
それに対して、このiMac 2017はシリーズの中でも最高レベルの性能である松モデルのカスタマイズ無しバージョンなんですけど、まぁ4K動画の編集中も静かでしたし、何度もフルスクリーンで全体を通してプレビューしたりしても静かでしたね。Mac miniの時は、同じことをしたら、ファンがずっと回ってて、大丈夫か?とちょっと心配になったくらいなんですけど、このiMacでは、何も心配せずに、サクサクと1時間くらいは編集やプレビューでのテスト作業を出来ました。
ただ、編集が終わっていざ4K動画を書き出してみたら、初めてファンの音がずっとしてましたね。。。
流石に4Kの書き出しの時はファンが回るんだなぁ、4Kってそういうもんなんだ、と改めて思った次第です。なにせ、フルHDの4倍ですからね。
因みに、メモリは別途購入して24Gに増やしていました。一番安いタイプでも動作してます。
4K動画の編集作業をするまでは、24Gまで使わないような印象だったんですが、4K動画の書き出し後にアクティビティモニターを見てみたら、かなりメモリも使用していて、メモリスワップも起きてました。
ただ、同じ動画編集ソフト(Final Cut Pro X)で、Mac minのクアッドコアモデルで9分かかってたフルHDの動画の書き出しは、このiMacでは3分でしたから、やはり普通の用途では十分な性能だと思います。
CPUの性能は数値上は1.5倍なんですけど、GPUの高性能さかメモリーも含めた他の要素も原因でか、3倍の速度向上となっているんでしょうね。
メモリは最初の頃試しに8Gで4K動画編集まではしない作業を色々してましたけど、アクティビティーモニターを見たら、8Gくらいメモリースワップ起きてましたし、フルHD動画の書き出しの時にちょっと開始が遅くてもたつく面があって、やはり8Gでは本来の性能を出し切れないようには感じましたね。
その後更にPhotoshopとLightroomを使ってたら、もっと凄いことになってました。Lightroomでも、写真全て読み込む時にファンがちょっと回ったりしてました。
やはり、性能面で上を見ればキリがなく、今ではiMac Proなんていう50万以上からのマシンも登場してる訳で、Adobeのソフトももっとサクサク動くのかもしれないですね。
ただ、このiMacもGPUの進化が凄いという話だったんですが、Photoshopの機能として、GPUの性能に左右されるものとそうでないものとがあり、「手ブレの軽減」という機能は、おそらくあまり恩恵を受けないようで、結構タイムラグはありましたんで、もっとハイスペックなら比例してサクサク動くという訳でもないようです。
これから各種データで詳しく見ていくが、結論を先に言っておくとPhotoshopは想像で思っている以上にグラフィックボードの影響を受けない。
CPUの内蔵グラフィックスより別途グラボがあった方が遥かに効率が良いのは間違いないが、グラボの性能が上がれば上がるほど受けられる効果は少なくなっていく…そんな感じです。
当然、事前にこの点にも期待してiMacを購入した訳ですが、5年間くらいMac Bookの13インチに慣れた脳で、初めて27インチの画面を見たら、最初は「海だ」と思いましたね。大袈裟なんですけど、実際にそう感じてしまったんですよね。そのくらい、大きいという印象がありました。
まぁやはり大きいと一度に見渡せる範囲が激増しますから、作業効率はアップしましたね。
今回、データをMac Bookから移したりする過程で、ファイルの整理なんかもしてみたんですけど、これが驚く程に捗りました。ピクチャフォルダの写真全てをフルスクリーン状態でサクサクと一覧しながら、必要なものと不要なものとを分別したり、まとめて整理したりという作業が物凄く楽でした。
写真やってる人は、5K液晶の美しさと写真の整理のしやすさという点で、特にこの5K iMacの恩恵を大いに受けれるだろうと思います。
そして、最初は海だと感じたiMacの大画面に慣れた後に、久しぶりに13インチのMac Book Proを開いたら、今度は逆に小ささに驚きましたね。
写真等のファイルの整理を今までサボってた面もあったんですけど、やはり小さい画面で何スクロールもしながら、、というのは、そんなにやる気出ないなとは思いました。
あと、複数のウィンドウを同時に開けるという点は、あまり今のところ感動度の順位は高くないかなという感じですね。それは、前の記事でも書いた、iPadをサブディスプレイ化するDuet Displayなんかでも出来ますからね。
ブログを書くくらいなら、13インチのMac Bookシリーズとの差は、縦の情報量が増えて一覧性が増すことくらいですかね。最近は、ブログを書く時にTextwellというアプリを使ってるので、ブラウザアプリと行き来することも減った分、余計そう感じる面もあるかとは思います。
やはり、一画面に一つのウィンドウ全部の情報を表示して活用する時の方が感動度は上という印象ですね。
噂には聞いてたんですが、本当に低音がちゃんと聞こえるんですよね。
5年前のMac Book Pro(2013)も、ノートパソコンとしては音質が凄く良くなったと言われていて、確かにそうだと思ったんですけども、低音はほとんど聞こえないケースもありました。
iPad Proも音質が良いということが評判で、同じ曲で比べてみたら、iPad Proの方がベースの低音まで聞こえました。
ただコンポと比べたら、流石に、やはり低音の聞こえ具合は劣るという感じでした。
それが、今回のこのiMacは、iPad Pro以上に低音がハッキリと聞こえて、コンポと近いくらいです。
今までコンポの方は、Air Playで聴いてたんですが、たまに回線の影響で途切れることがあって、その症状が酷い時は、Mac Bookの方で音楽を流してiPadで作業するということもあったんですけど、これからはこのiMacで十分かなという感じです。
幾つか細かく気になった点も書いておきます。
まず、マウス。付属のMagic Mouse2は初めて使ったんですけど、悪くはなかったですね。デフォルトだと使える機能が少ないんですけど、Better Touch Toolを使えば増やせますし。ただ、Mac Bookシリーズでトラックパッドを使い慣れてる人からすると、やはりトラックパッド以上という印象にまではならなかったですね。
こちらは以前からMac mini用に所有してたMagic Trackpadがあったので、それを使ってます。最初、接続がなかなかうまくいかなかったんですが、電源ボタンをずっと押してたら、ようやく繋がって、それ以降は安定して普通に使えてます。まだtrack pad2は経験したことないです。いつか買うかもしれません。
次に、画面が大きい故の不便さも。13インチの時は、ほとんどのことをトラックパッドでこなしてたんですけど、27インチの大画面だと、メニューバーまで距離があるので、流石に一部のアプリの起動や使用にキーボードショートカットを使うようしたり、Better Touch Toolのメニュー表示機能を多様するようになりました。
あと、デフォルトで、画面一杯に表示されるアプリが、よく使うメニューやボタンが端の方にあったりする時もちょっと不便で、ウィンドウを狭めた方が使いやすかったりしました。
大画面ゆえにカーソルの移動距離が長いという点が、やはりトラックパッドの方が便利かなと感じるところですし、そもそもキーボードショートカットで対応できるならそれの方が便利と感じるところです。
それと、リカバリーモードが起動も反応も遅いです。普段の起動は凄く速いんですが、それと比べると「壊れたのかな、、」と心配になるくらい遅いです、苦笑。
しかも、トラックパッドが反応しなくて、マウスだと反応したということもあったので、付属のMagic Mouse2もいつでも使える状態にはしてます。
改めてこの27インチにiMacに関しては、とにかく5K Retina displayの画面の綺麗さが一番のポイントだと思います。
こちらは5K iMacを買うというのに、あろうことか、買う前にこの点をそこまで重視してなかっただけに、嬉しい誤算という感じです。
性能的なことは、ネットででもスペックとかテスト結果を見れば、大体の予想は出来るんですけども、あとは、この5K Retina displayで、5K以上のサイズの綺麗な写真を見て感動するかしないかが、かなり満足度を左右するのではないかと思います。
ファイルの整理のしやすさも含めて、写真をやってる人とか、クリエイター系全般にとっては、性能と液晶のレベルを合わせて考えると、やはりコストパフォーマンスはとても良いと思いますね。7年くらい保ってくれたら、コストパフォーマンスの良さは更に上がるので、それを期待しているところです。
あと、個人的には、やはり4K動画の作成がかなりやりやすくなって、普通に現実的になったという面が大きいかなと思います。
基本的に、故障以外の理由で新たなMacを買う時に、過去の延長としての高性能化以上に、更なる新境地とか、新たな次元に突入するくらいのインパクトがあると嬉しい訳ですけど、今回買ったこの27インチのiMacは、自分にとってまさにそういう存在となりそうだなという予感はしてます。自分自身、これから更に変身する実感は大いにあります。
最後に、これは気になったことというか、見れば一目瞭然で分かるレベルの問題として、大きな地震があった時怖いよね、、、、ということなんですよね。。
位置を固定した場合は、転倒防止シールを貼り付けると良さそうですけど、こちらはまだそうもいかない感じなんで、とりあえず重石代わりに部屋にあった重いApple Watchのケースとか置いてます。。更に重い石達の入ったケースでももう一つ置いて置こうかなと。
もちろん、実際はこの箱は奥にしまってます。
転倒防止シールは安いものから色々とあるようです。
- Mac
- 19:54
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- by watarai9