- 2019.09.07 Saturday
甲子園名物、魔曲「ジョックロック」で泣けてくる最近。
下の動画は、過去のジョックロック演奏時の大量得点シーンを集めた動画ですが、過去の動画を観ても、7回頃まで負けてたり同点で接戦の場面で1本ヒットが生まれると、ここぞとばかりにこの魔曲「ジョックロック」が演奏されて、そこから連打やホームランが飛び出して逆転したり、大量得点が入るみたいな事がもう何度もあった訳です。
ですから、甲子園でも魔曲の代名詞として有名になった訳ですよね。
高校野球の応援ランキングの中でも1位になるのが当然で、
魔曲ランキング記事では、ジョックロックはあまりに有名だから殿堂入りとして外したという記事も見かけた記憶あります。
今やこのジョックロックが演奏され始めると、皆の期待も高まって球場も雰囲気が変わるでしょうし、相手も確実にプレッシャー受けてると思います、、苦笑。
今年も、初戦の米子東戦で3回までノーヒットに抑えられてて、4回に初ヒットが出てから早めのジョックロックが演奏されると、盗塁成功の後にタイムリーヒットが生まれて先制点が生まれましたよね。どの場面で演奏にジョックロックを選ぶかはリーダーや顧問等の判断に委ねられてる様ですけど、4回という割と早めの段階でのジョックロックも効果ある事が証明されましたね。
下の動画は、とても良い動画です。最初はジョックロック 以外の曲が演奏されていて、ヒットが出てファンファーレが演奏されてからジョックロックに変わり、相手が守備のタイムを取ってマウンドに選手達が集まってる時は音を消してリズムだけを取り、試合が再開したらまた応援が始まって、粘り強く応援しているとやがてタイムリーヒットが出て得点が入る、という一連の流れが分かりやすいです。
そして、2回戦の明徳義塾戦。7回まで、ヒットは出るものの抑えられてて1点リードされていたという展開で、このまま負けたら監督の責任にもなるのでは、、という様な嫌な流れでした。
チャンスで4番にバントさせて失敗したり、先発もエースは温存という形でしたので、このまま0−1で負けたらちょっと不完全燃焼気味で悔いが残りそうで可哀想、、という展開でした。
そんな嫌な流れでしたが、前の回からマウンドに上がったエース池田君の2塁打が出てから、出ましたジョックロック。次の打者は一塁正面にゴロを打ったんですが、相手にエラーが出て、それも魔曲効果では、、と思わせます。。
1アウト1塁3塁。そして次の打席には、1年生の時から5期連続で甲子園に出場してるキャプテン黒川君。明徳義塾も守備のタイムを取って、誰が見ても今日の試合で一番大事な場面という緊張感ありました。
まぁ三振は無いだろうと思って見てたんですが、なまじ黒川君も振りが鋭くて打球が早い分、内野に速いゴロでゲッツーだったら最悪だなとも思ってました。
そして、この試合ずっとそうでしたが、この打席でも際どいコースを攻められてファウルで粘ったり、際どいボール球を見極めて、カウント2−3になって最後に打った打球は良い音はしたもののショート正面へ。。。最悪のゲッツコースかと思いきや、、、そのゴロがショートの前でイレギュラー的に大きく弾んで、頭上を越えていきました。。
「出た魔曲、、、」と思わず唸りましたね。。
このヒットが出た後は、大会記録に並ぶ(前回も智辯和歌山)1イニング3ホームランが飛びまして、一挙に7点が入り、またもジョックロックパワー全開となり、試合は決定的になりました。
因みに前日の奈良の智辯学園の試合でも、同じ7回にジョックロックが演奏されて、ショートゴロが大きく弾んでヒットになって大量点が入ったんですよね。。
明徳義塾戦後、智辯和歌山の監督も、試合後に「ジョックロックの力だと思う」と言ってました、笑。
智辯和歌山は続く星稜戦で、春からプロのスカウトにも「今すぐ1軍で5勝出来る」と高く評価されていた奥川君の凄過ぎる投球の前に延長戦タイブレークの末に敗れましたが、1点を取った場面では、やはりジョックロックが演奏されてましたね。
監督も今までも最高の出来と言ってた奥川君の三振ショーになってて、全然打てなそうな展開でしたが、初めてのチャンスでジョックロックが演奏されると、クリーンヒットが出て1点取ったんですから凄いもんだと思います。
さて、今年も凄かった魔曲ジョックロックですが、なんで泣けるのかな、、と自分でも不思議だったんですよね。
別に、不思議と点が入る曲だと知ってるから泣いてる訳では絶対に無いんですよね。そういう知識とかの影響ではなく、単にアルプスのジョックロックでの応援のシーンを観てると泣きそうになるんですよね。
普通に曲がカッコ良いというのもあるんですが、カッコ良いだけなら他にもありますけども全部泣けてくる訳でも無いんですよね。因みにジョックロックはヤマハの楽器にサンプル曲として付いてきた曲を速いテンポでアレンジしたものの様ですから、作曲の経緯とかは関係ないと思います。やはり演奏や応援の力なんですよね。普通に演奏のレベルも高いと思います。ジョックロックが有名ですが、他にも良い曲沢山あります。
中でもジョックロックが泣ける理由については自分でも不思議だったんですが、この動画を見てちょっと分かりました。
あのイチローも昔から、智辯和歌山の応援は何か違う、胸にくると感じてたそうで、実際に学校にも訪れて色々と聞いたらしいんですよね。
それで分かったのは、智辯和歌山には運動部が実質的に野球部しか無いそうなんです。
ですから、応援で活躍する吹奏楽部というのは野球部の為だけに練習してる様なものらしいです。そして、地方大会の初戦から応援に駆けつける様で、下の動画は夏の県大会2回線ですが、スタンドの応援はチアガールもブラスバンドもありの本格的なものですね。
普通は、ある程度勝ち上がってから応援団が駆けつける様ですが、智辯和歌山は野球部だけの為に地方大会の最初からずっと応援してる様です。
ですから、当然に野球部に対する思い入れの強さが違うでしょう、、とは思いますね。
しかも、ジョックロックが演奏されてる時は、ここで得点を取って欲しいと試合の中でも一番気持ちが高まる場面ですから、さらに想いは強まる訳ですよね。
下の動画を見ても分かりますが、応援の現場でもジョックロックの時は明らかに熱量が更に増してる感あります。(11分20秒頃からジョックロック の指示が出ます。)この動画では見えないですが、ジョックロック の時は全校生徒1000人も総立ちですよね。
ですから、こちらもその想いの強さを感じて、涙が込み上げてくるんだろうなぁと思いましたね。
イチローは昨年秋、自身の神戸での自主練習に智辯和歌山の応援団を呼んだそうですよね。
"バッティング練習中に大きな声でイチローに応援を送り続けてました。 智弁和歌山のブラスバンドといえば魔曲ジョックロック。 その有名なジョックロックをバックに黙々と打ち続けたイチロー。
"これは一生に一回ないことだもんね 本当は"
イチローも思わずそう呟いてしまうくらい感動的なこと。 智弁和歌山の選手以外でジョックロックの中打席に立つことなんてありえないこと。 本当に貴重な経験だったんですね。"
イチローにとっても智辯和歌山の応援は特別なものなんですね。
自分も、生まれ変わってやりたい事とか特に無いけど、ジョックロックの演奏で打席に入ってみたいなぁとは思いましたね。まぁ、そもそも智弁和歌山の野球部で選手として活躍するってのもあまりに大変な事ですけどね。。
昔からあまりに強いので、全国から選手を集めてるんだろうと思ってたんですけど、実際は全然違くて1学年10人の少数精鋭で、寮も無いので地元の選手が大半の様ですね。近畿の他の県から下宿してる選手は2名程いるというくらいで。智辯和歌山というと、強打のイメージがありますが、寮や特待制度が無いため全国から良い投手を集めることが出来ず、点を取られるから打ち勝って勝つしかなかったそうです。
そもそも智辯和歌山野球部は、高島監督が就任当初は甲子園を目指す様な部活動ではなく、県内には有名な箕島高校もありますが、有名校とはほとんど練習試合もしてもらえないというところからのスタートで、ようやく甲子園に出ても初戦敗退を繰り返してたので、少数精鋭に変えた様ですね。そこから、勝てる様になって甲子園での最多勝利監督になった訳ですから、凄いですよね。
吹奏楽部は野球部の為だけに応援して、その野球部も少数精鋭で鍛えられまくった選手達ですからね。練習前や試合後に、50メートル50本どころか100メートル100本くらい当たり前らしいですね。 そんな野球部の鍛え方のハードさは有名でしょうし、応援団は野球部専属みたいなもんでしょうし、地方大会の初戦からずっと応援してる訳で、地方大会だって楽に勝ててる訳でもなく、厳しい試合も乗り越えてきてるんですよね。
市立和歌山は春の選抜大会でもベスト8でしたし、智弁和歌山との戦いはいつも接戦の様です。
宿敵対決だった。昨年の春から和歌山の決勝は4季連続でこのカード。紀三井寺球場のスタンドを智弁のチームカラーの「赤」と市和歌山の「緑」に分けて、接戦を繰り広げてきた。
いずれも智弁が勝ったが、簡単な試合は一つもない。18年春は6―5、夏は7―6でサヨナラ勝ち。秋は最大6点差をひっくり返して9―6だった。
主将の黒川史陽(3年)の気合がすごい。「昨日、仲間に『負けたら、100メートルダッシュ100本やるぞ』と言って、重圧をかけてきた。和歌山では絶対負けたくないので」
少数精鋭で日々猛練習して、厳しい予選を勝ち抜いて、そんな野球部を予選の初戦からずっと応援してきてる応援団が、本番の甲子園でのチャンスの場面で気持ちを最大限高めてジョックロックの演奏で応援する訳ですから、そりゃやはり泣けますよね。。
泣かせるだけの力があるなと思いますし、それが相手の投手や守備陣にもプレッシャー的に影響してる面もあるのかなとも思いますね。現地で生で聞いたら更に凄い迫力でしょうからね。。
まぁ自分の場合は、仮にジョックロックの演奏で打席に入れても、涙が込み上げてきて反射神経的にかえって悪効果が出て、普段より打てないと思いますけどね。
SNSで、元智辯和歌山のブラスバンド部だった人が、甲子園を見て「良いなぁ、また演奏したいなぁ」と言ってましたけど、甲子園で応援するというのも凄い体験ですよね。人を泣かせる力ありますからね。
普段テレビで観てると、スタンドの応援は外から音声が聞こえてくるだけですけど、夏の大会で日陰が無い外野席で、ずっと応援してるというのも相当大変そうだな、、、と思いましたね。。
あと、SNSで「自分の葬式にジョックロックをかけて欲しい」と言ってる人がいて、考えることは同じだなと思いましたね、笑。
そっちの方が自分にとっても現実味あるというか。
ですから、ジョックロックの為に生まれ変わるのはやめようと思います。解脱を目指します(`・ω・´)
まぁ生きてるうちは、これからも智辯和歌山のジョックロックを楽しみにしてたいと思いますし、甲子園終わってからも、たまにジョックロックの動画を見ては涙こみ上げてます、笑。
因みに、吹奏楽部や応援で言うと、習志野高校も凄い様ですね。吹奏楽部は全国大会で金賞の常連の様で、部員が200人くらいいる様です。。
しかも智辯和歌山と同じく、地方大会の初戦から応援に駆けつける様です。
こちららは、泣ける面と、凄過ぎて笑っちゃうくらいの面もあるなと思いますね。「レッツゴー習志野」はジョックロックの次に魔曲として評価される事が多いですね。この動画では、30分頃から聴けます。これは元々部員が作ったオリジナルの曲の様ですね。チアガールとかも凄いですよね。。
安住アナも劇団四季のミュージカルを観てるみたいと言ってましたからね、笑。
吹奏楽部の練習も本格的で凄いですね。。この顧問の人が強烈ですけど、この人の下で練習したいと集まってくるらしいですねぇ。
智辯和歌山との違いは、野球部以外の応援も頑張ってるという点ですかね。バレーボールの大会で体育館が習志野高校応援団のライブ会場になってしまってる様です、笑。
野球部しかないという智辯和歌山が特殊な気がしますが、その分の1点集中の力はある感じはしますね。
野球部は人数を1学年10人に絞って、その10人を練習でしぼって<(_ _)>、その野球部の為だけに地方大会の最初からずっと応援してる訳ですからね。。そして、負けたら最後という夏の大会での応援で、一番想いが強まる場面がジョックロックですからね。そりゃ泣けますよね。
自分の葬式に是非。解脱のテーマソングとして。(`・ω・´)
- 音楽
- 17:44
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- by watarai9